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【カフェ/喫茶】 ばん珈琲店 <大阪市> [café & 焙煎のお店]

最近ちょこちょこと機会をみつけては自家焙煎珈琲を出しているお店に行く。
自家焙煎をされているお店というのは、それだけ珈琲にこだわっているということ。
どうせ飲むならそういう珈琲って飲んでみたいじゃないですか(^^)

とりあえずお店に行ったらまずそこの「オリジナルブレンド」からチョイスします。
そのお店のメインブレンド=オーナーの好み(お勧め)の味でしょうし、おおよそ傾向もわかる。

残念ながら、名店とされているお店でも私の好みに合わないこともあります。
焙煎士の目指すところが人によって違うので、行き着く味に大きな差がでます。
最近はスペシャリティコーヒーが流行りですし、その手の豆は中煎り程度で
止めてしまうことが多いことも要因な気が。
いろいろ試してみるんですが、やっぱり酸味が苦手なもんですから(^^;
ただし、これはあくまで私の主観です、念のため。

余談だけど、京都は昔から煎り具合を中煎り程度にして酸味を出す傾向にある。
老舗と呼ばれる喫茶店で自家焙煎しているところは、バランスの良い中で
酸味を少し尖がらせた味のところが多い。
でも個人的には深煎りで、苦味とコクと甘みのあるのが好みなのです~
ということで、飲んでおいしかった珈琲店では豆をわけてもらうようにしています。

そんな中から最近のツボをひとつ。

ban.jpg
ばん珈琲店

大阪は森之宮にある珈琲店。
カウンターはなく、テーブルで10数席。
インテリアは簡素な断熱材吹き付け塗装だが、テーブルや小物にアンティークなものを使い、
油引きされた木床と相まって落ち着いた感じ。
ここのブレンドは量で選ぶ。
typeC は30g90ccってな具合。
通常1人前は10~15g程度といわれているので(抽出量は130cc程度)、相当に濃厚。
これをネルドリップで丁寧に淹れてくれる。
これがまたうまい!!最高にうまい。

当たり前だが濃い。でも苦味は見た目から想像するより強くない。
口に含むと、まず押し寄せてくる苦味の後に広がるコクと甘みが最高においしい。
そして飲み込んだ後に押し寄せる芳醇な香り。
その後、不思議なことにハッカを口にしたような爽快感が喉の奥に広がる。
すーっとすっきり感が広がるのです。
そして、それが冷めても変わらない。っていうか、むしろよりコクが強くなってくる。
なんともすばらしい珈琲です。
もうひとつうれしいのは、飲み終わった後もずーっと珈琲の存在を口の中に感じていられること。
時間がたっても、味の反復があるのです。

この感じ、他の店でも体感したことがあります。
東京は港区、表参道交差点のすぐ脇にある「大坊珈琲店」
こちらは今のトコ、最高の珈琲店と思っている店です(^^)
こことすごく良く似ている。
大坊珈琲店とばん珈琲店、私の中では東西両横綱です。

かなり濃いので、誰にでもお勧めというわけにはいかないかも。
浅煎りの酸味を好む方や、ダイレクトな豆の風味を求めている方には向かないかもしれません。
でもそんな方にもお試しいただきたい1杯です。
珈琲好きで、最近普通の喫茶店の珈琲が物足りないかなぁっと思い始めたあなた!
は足を伸ばしてみましょう(^^)
きっと新しい珈琲に出会えるはずです。

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分けていただいた豆

ごらんの通り、真っ黒。炭みたいに見えますね(^^;
このとことん深煎りした豆。
これを家でネルを使って淹れてみたら、うまみの中にやっぱりスキッとした爽快感が残る。
深煎りオタクが泣いて喜ぶ珈琲です。

ちなみにばん珈琲店と大坊珈琲店では、豆を煎る道具は全く違います。
恐らく使っている豆も違うでしょう。
それでも向いている方向は同じのようです。
うーん、珈琲の世界は深いなぁ…

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◆ばん珈琲店

大阪市中央区森之宮中央1-16-21     
TEL 06-6942-1020                                       
営業時間  11:00~19:30
定休日  水曜日(夏季休業あり)


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明けました・・・ [café & 焙煎のお店]

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かなり出遅れております。
松の内も終わってから言うのもなんなんですが・・・
明けましておめでとうございます。
今年も元気にガンバロー!!
っと意気込んでおきます(^^;

挨拶だけではなんですので、お正月に出かけていた沖縄土産のコーヒーを。
詳細は相方のblogで(そのうちupされると思います・・・)

35(さんご)コーヒーです。
本島南の南城市にある「おきなわワールド」というテーマパーク内のおみやげ専門店街の
一角に本店があります。(他にも販売しているところもあるようです)
 
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このコーヒー、豆は普通の生豆なんですが、焙煎方法に特徴があります。
焙煎する際の熱源に風化珊瑚を使っているのです。

近年沖縄の珊瑚がどんどん減少してきているというのはご存知かと思いますが、
この対策のために一部団体が珊瑚の養殖を行い、植え付けを行っています。
その際に出る死滅した珊瑚を廃棄せず、何かに利用できないかというところから
始まったそうです。

珊瑚を使った焙煎って想像できなかったのですが、直接焙煎釜を熱するのでなく
間に珊瑚を挟むことによって、珊瑚から発する遠赤外線を利用して熱を加える
とのこと。
そのために芯からふっくらとした煎り具合に仕上がるそうです。
炭火焙煎や石焼焙煎と同じような作用が見られるということでしょうか。

またこの35コーヒー、その売り上げの3.5%を珊瑚再生活動団体に寄付されます。
風化した珊瑚を使って、それがまた新しい珊瑚になる。
小さな取り組みかもしれませんが、その心意気が頼もしいです(^^)

この沖縄ワールド内のお店では、小さいカップですが無料で試飲させてもらえます。

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比較対象がないからわかりにくいですが、試飲用の50ccほどのカップです

いただきましたが、あまりに薄かったので(^^;正直味がよくわかりませんでした。
なんとなく苦味とほのかに酸味があるような気がしたんですけど・・・味覚の限界。
これなら有料でちゃんと飲ませてもらえた方がいいんじゃ、なんて思いつつ。
せっかくなので1袋買って来ました。

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200g1050円とやや高めなのは仕方ないか

ちょっと残念だったのは、豆売りではなくて挽き売り(中細挽き)だったこと。
まぁミル持っている人はそんなに多くないと思うので仕方ないかもしれませんが・・・
一応アロマパックで空気が入ってくるのは防いでるようです。


Island blendと名付けられたブレンドはブラジル、コロンビア、インドネシア。
基本って感じですね。
焙煎度はシティぐらいでしょうか。

RIMG0049.jpg

とりあえず30g/300cc(二人分)をコーノのフィルター2枚重ねで淹れてみました。
バランスのいいブレンドって感じ。
インドネシア系の豆が入っているせいか、思ったよりやや苦味があります。
ただしコクは少なめでさっぱり。
全体としては酸味が頭ひとつ出ている感じ。
私の好みからすると、もう少し焙煎を進めて酸味を薄くし、コクを出したいところ。

でも普通の珈琲としておいしく飲めます(当たり前か)
沖縄に行かれることがあって、珈琲が好きな方。
興味と時間があったら覗いてみてください。
いつもの1杯の珈琲に沖縄の海を想いおこしながら飲むのもいいもんですよ(^^)


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